第2章 運命
『うちは無理ですよ!!!休日なんで両親いますし、部屋も汚いですし、男性を部屋に入れるなんてそんな・・・』
"ヤバい、顔が赤くなっていくのが分かる。男性とのお付き合い経験すらない私が!男性と話すのは挨拶だけの私が!男性を家に招くなんてそんな破廉恥な・・・!!!"
『誤解しないでくれ』
伏黒君が言う。
『吉本は呪霊が見える。ということは、呪術を兼ね備えている可能性が高いんだ。
でも、吉本は自分の呪術を一切分かっていない。
それならば、俺と五条先生とで突き止めようっていう話なんだよ。
家に行けばもしかしたら何か分かるかもしれないだろ?』
『いえーーーーす!恵の言う通り!!!
泉智ちゃんにとってはいきなりの事で驚いたと思うけどさ!
あくまで俺らもお仕事でお邪魔するだけだからっ。ねっ!』
まともな事を言っているようで、全くまともじゃない事言ってるよこの人たち・・・
でも、呪霊?が見える私もまともじゃない。。
この人たちの言う通りにしよう。もしかしたら、この人たちのおかげで呪霊を見なくて済むようになるかもしれない…
『分かりました。ついてきてください。』
私は意を決してそう言った。