• テキストサイズ

【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第5章 秘密◎




宿儺との戦いでボロボロになった俺は、倒れている泉智を見付ける。


『泉智!泉智!』
・・・息はあるようだが、呼び掛けへの反応がない。


『生きておるぞ。
俺はその小娘を殺すことはしない。
そいつは俺の奴隷だからな。例え小僧の身体から他の身体に受肉しても、俺はこの小娘を探し出してやる』

宿儺は笑いながら言う…



『なぜこいつに執着する?』

『なんでだろうな、こいつは俺の欲をこれでもかという程駆り立てる。
面白い女だ』

『首のそれは…お前の仕業か?』

『そうだ、俺の奴隷である証だ
あともう少しで完全にモノにできたのに、小僧が余計なところで止めやがって』


『クッ・・・』
やっぱりお前は嘘つきだ泉智…









・・・俺は宿儺にとことんやられた。
そして虎杖は…俺の目の前で死んだ。











今俺は、家入さんのところにいる。

『泉智は大丈夫そうですか』

『そうだね、急所を外して攻撃されてる。
2〜3日で目覚めるんじゃないかな?
それにしても宿儺が殺さないなんて…この子相当気に入られてるんだな』

『・・・』

『もう大丈夫だから部屋に連れて行ってあげなさい。
君もゆっくり休まないといけないよ』

『…お世話になりました』



俺は泉智を抱え、部屋まで連れて行き、ベッドに置く。

結局、首の赤い痕は宿儺のキスマークだった。
ダニ?なんだその嘘は…

俺はお前に言ったはずだ。
"何かあれば必ず言え"と。"俺がお前を守る"と。
なぜお前は全て俺に隠す?なぜ虎杖を守ろうとする?



お前は俺の力が及ばずこの有様、
そして…虎杖は俺の力が及ばず、死んだ。



俺は弱いのか?
俺は誰も守れないのか?
それを分かっていて、お前は俺に何も言わないのか?





"・・・むしゃくしゃする"
俺の心は限界だった。







『もう全部めちゃくちゃにしたい』








ーガチャンー

静かな廊下に、鍵をかける音が大きく響き渡った。



/ 145ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp