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【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第5章 秘密◎




その呪霊は脚で私を吊し上げ、絞め上げる。

『・・・ッ』

眼鏡はさっき受けた攻撃で壊れてしまった。
…まあ伊達だけど。



『呪操符攻斬撃』

呪符が刃物のように鋭くなり、呪霊の脚を斬り落とす。

私の身体は解放され、地面へと落下する。


『符護』
着地する手前で、私の身体はシャボン玉のような薄い膜に覆われ、地面に叩き付けられることは避けられた。


呪霊は怒り狂い、残った脚を私に叩き付ける。
しかし、私は今、いわゆる結界が身体の周りに張られている状態…
よって

『あなたの攻撃は無意味』

私は自身のスピードを活かし、呪符を呪霊の頭部目掛けて放つ。
呪霊は一瞬にして消えた。



・・・祓えた…
1人でここまで大きな呪霊を祓えるのは初めてだった。

ただ、ここで祓えた喜びを噛み締めている暇はない。
恵君、虎杖君、釘崎さんと合流しなければ…
私は無我夢中で走り、3人を捜す。



『恵君!!!』

『泉智!怪我はないか?!釘崎は無事だ!
虎杖は俺たちが逃げられるよう、今特級の足止めをしている』

『え?!逃げていいの?!
特級の足止めなんて、虎杖君死んじゃうかもしれないんだよ?!』


『あいつには宿儺がいる。
いざとなったら、あいつは宿儺を出す。
だから、今はあいつ信じて俺らは逃げるしかねえだろ!!』


仲間を置いて逃げる…
私には考えられなかった…
でも、今は虎杖君を信じて逃げるしかない…
虎杖君、耐えて!!!



私たちは無事出口まで逃げ切ることができた。
玉犬が吠え、私たちの脱出を虎杖君に知らせる。




『避難区域10km先まで広げてください』

『伏黒君と吉本さんは?』

『残ります。もしもの時、俺にはアイツを始末する責任があります
でも泉智は釘崎と一緒に連れ帰ってください』

『いえ。私も残ります。
恵君が何かあった時に、私がいないと連絡網がなくなりますから…』

伊知地さんに自身も残ることを伝える。

私と恵君は虎杖君の無事を願い、彼を待つことになった。
もちろん釘崎さんや伊知地さんと帰りたかった。
でも…もう仲間を置いて逃げることだけはしたくなかった…



しばらくすると、生得領域が閉じた。特級が死んだ!



『虎杖君やってく『ヤツなら戻らんぞ』





突然私の声を遮ったのは……宿儺…


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