第5章 秘密◎
そろそろ風呂入ろうと思っていたら、ムラムラしてきたから一仕事しようなんて考えてた。
そしたら、宿儺がいきなり話し始めた。
『おい小僧、お前1人で欲を吐き出すだけで満足なのか?
あの小娘と楽しんでみたらどうだ?』
『うるせえ。そんな事お前に言われる筋合いはねぇんだよ宿儺
もう吉本を巻き込むな』
『そうかそうか、でも小僧、お前の脳裏にもあの女のよがる姿が焼き付いてるだろう?
あの澄んだ瞳を壊してみたいと思わないか?』
『・・・うるせぇ。俺は自分の性欲ぐらいどうにか出来るっつーの…
お前はもう出てく…』
突然声が出しづらくなり、フワフワした感覚に陥った。
『ふははは 牽制逆転といったところか?
結局お前もあの女の虜か?!俺に力を借りてまであいつを犯したくてたまんねぇんだなぁああ』
『やめろ宿儺!!!
俺の身体弄んでんじゃねぇよ!!!』
宿儺に乗っ取られるのはあの日以来だった。
でも、完全にあいつが出てるわけではねぇ。紋様もねぇし。
でも、なんか頭がぼんやりする。。
これって本当に俺の身体なのか…?フワフワした気分になる。
『吉本んとこ行かなきゃ』
吉本に何か用事があるような気がする・・・
"そうだ小僧、お前は今からあの小娘に全ての欲望をぶつければいいのだ"
遠くで宿儺が何か言っているが、理解できない。
俺は意識が朦朧とする中、吉本の部屋に向かった。
勝手にドアを開け、部屋に入ると驚いた表情の吉本がいたーー
そこから俺の記憶はない。