第4章 仲間
5分程探すと、広めの洞窟を見付けた。
『ここなら休めそうだよな!!入ってみる?』
『そうだね!』
虎杖君の提案に乗り、洞窟に入ろうとした時、何かに足が取られ転んでしまった。
『痛ッ……』
『大丈夫か?!』
先に洞窟内を偵察していた虎杖君が走って戻って来てくれた。
『わ〜〜!両膝やっちまってんじゃん!!めっちゃ血出てるよ?!』
『ごめん虎杖君…
私邪魔にならないようにするから、試合は続けよう!』
『いやいや、無理だよ。複数の呪霊に襲われてみろよ、吉本戦えないじゃん!
俺だって吉本気にかけながら戦うの怖いわ!
とりあえず、スタート地点に戻ろう!来た道戻ればあんまり呪霊にも出くわさねぇだろうし!オーケー?』
『せっかく頑張ってたのに、こんなことで邪魔してしまって本当にごめんなさい…』
『無問題!』
虎杖君に支えられて何とか立つも、膝に激痛が走り力が入らない。
!!!
洞窟の入り口に呪力の気配を感じる。
複数体いるであろう呪霊が、洞窟の中に入ろうとしている。