第4章 仲間
男子勢は息を呑んで釘崎さんを見る。
(虐めだとかそういうワードは出すなよ釘崎…!)
『そんだけデカけりゃ性欲の塊どもはバニーちゃんでも何でも着させたくなるわ!
そんで、あんたそんな体験おもしろ話に出来るってどんだけ強いんだよ』
と盛大に突っ込んでくれた。
恵君と虎杖君は顔を真っ赤にして、俯いている。
『それとさ、前から聞きたかったんだけど、あんた何でおさげに眼鏡なの?』
釘崎さんが首を傾げて聞いてくる。
『中学1年生の時に、親や友達に変な顔だって言われて…
それで少しでも隠せればいいなと思って眼鏡をかけてるの。
おさげは、先生に癖毛をパーマだと言われて注意されたのでそこからずっとこう…』
『あのさあ、、
あんた普通に可愛いよ?そりゃあ私には負けるけど。
他人の意見も大事だけど、自分の人生なんだからどうするかは自分で決めな!!!
昔何があったか知らないけど、昔に捉われんなよ!今は今なんだから、全力で楽しみなよ!』
釘崎さんは優しくそう言ってくれた。
『みんな知らないかもしれないけど、泉智っておさげほどいて眼鏡外したらそこらのアイドルよりも可愛いんだよ〜!
見てみたいっしょ〜?』
五条先生が突然口を開いた。
『なんで五条先生が知ってんすか』
明らかにテンションが低い恵君が言い返す。
私は、五条先生とのキスを思い出し、耳まで熱くなるほど赤くなってしまっていた。
『なんでって…ねぇ?泉智』
五条先生はニヤニヤしながら私に聞いてきた。
『さてさて、そろそろお開きですよ〜!
今日は早めに切り上げて、明日、親睦を深めるための実地試験パート2に備えて早く寝ますよぉ〜』
五条先生が手を叩いてそういう。
『『実地試験〜〜〜?!またぁああ〜〜〜?!?!』』
私たちは声を揃え、先生にそう言うのであった。