第4章 仲間
『お疲れサマンサー!!!
今度こそ飯行こうか!』
五条先生の言葉に"シースー!""ビフテキ!"と虎杖君、釘崎さんが盛り上がっていた。
すると恵君が
『お疲れさま。頑張ったな』
と、私の頭をポンポンしてくれた。
顔から湯気が出そうなぐらい、赤くなるのが分かる。
"頭はポンポンは反則でしょーーー!"
『あっありがとう…!!!
私何も出来てないんだけどね。』そう苦笑して誤魔化す。
そして、私たちが五条先生に連れられやってきたのは
『︎『サイゼ○アーーーー?!』』
『なんかさ〜もっと東京でしか食べれないものの店とか連れてってくれるもんなんじゃないの?!
銀座でシースーとかさ!!!』
釘崎さんは不服を申し立ててをしている。
結局私たちは、サイゼ◯アで夕食をすることになった。
みんな昔話で盛り上がっている。
人と話すのが得意ではない私は、みんなの話に相槌を打ったり、笑うことで何とかその場を凌いでいた。
すると突然、
『泉智!あんた聞いてばっかじゃなくて話しなさいよ!
中学の時の笑える思い出とか、何かあんでしょ?』
"ヤバい…指名されちゃった…。
思い出なんてない…
笑える思い出笑える思い出…
あっ!1つある!!!"
『私が中学3年生のハロウィンなんですけど・・・』
全員が私を見る。
『野球部の部室に呼ばれて、何かな〜?って思ったら、「この衣装が彼女に入るか分からないから試着して欲しい」って言われたんです。』
『うんうん』と4人が食い入るように私の話を聞いている。
『それで私、20人程の男子の前でそれ着たんです。そしたら、バニーちゃんの格好で、、水着みたいなやつに網タイツ履いて、頭にうさぎのつけ耳ですよ?!笑っちゃいませんか?!?!
あははは・・・?』
『・・・』
4人とも目が点になっていた。
"あれ?つまんなかった…?"
(先生、泉智の過去の話はNGだと伝えてないんですか?!)
(ごめんごめん、野薔薇とは会ったばっかだし、悠仁もタイミング合わなくて言えてないんだよ〜!)
(虎杖に関しては忘れてただけですよね?)
五条先生と恵君がヒソヒソ話をしている。
すると、釘崎さんが口を開いた。
『あんたそれ・・・』