第3章 宿儺◎
『えっと…
正直何がなんだか分からなかったんです。
ただ、頭がボーッとしてしまって、息が出来なくて苦しくて、でも気持ち良くてフワフワして…』
『それってこんな感じ?』
次の瞬間、五条先生に口付けをされていた。
宿儺の時よりも優しく丁寧に・・・
私の口内にはすでに五条先生の舌が出入りし、舌に絡み付く。
口内を何度もなぞられ、奪われるように吸われ、貪られる。
『んっ…せんせぇ…んんっ…』
先生が唇を離すと、私たちの唇を銀の糸が繋いでいた。
『泉智、気持ちいいの?』
五条先生は悪戯に微笑む。
『えっと…その…きっ…気持ち良かったです…
でも、私たち先生と生徒の関係でこんなことってダメなんじゃないでしょうか…』
『泉智〜、勘違いすんなよ〜
これはね、宿儺の呪いを消してるだけだから!』
そう言うと、五条先生は再び私の唇を奪った。
くちゅ…ぴちゃ…ちゅぱ…
いやらしい水音が静かな部屋の中に響き渡る。
『んっんあっんん…』
あまりの気持ち良さに、私は知らぬ間にシーツを握り締めていた。
頭が真っ白になる。
下半身が熱くなるような違和感を感じた。
私の口内を犯しながら、先生の手はブラへと伸びる。
『ちょっ…せんせぇそこは…あっんんっ…』
先生がブラの上から私の胸を揉みしだく。
・・・先生の手がブラの中にするりと入ろうとした時、先生が手を止めた。
『はーい、今日はここまで〜!!呪いはすこーし祓えたけど、まだまだ油断は禁物だからね!
じゃっ、また明日もよろしく〜!』
『えっ?あっ、ありがとうございました…?』
私は部屋から出る先生に小さく手を振った。
頭の中は『?』だらけだったが、とりあえず乱れた着衣を整え、次こそ布団の中に入った。
"先生なんだったんだろう…
それより私宿儺に呪われてるの?呪いは呪いでしか祓えないってこういうことなのかな…
でも胸触る必要ってなかったよね…
なんだったのあれは?!?!"
思い出すと恥ずかしくてたまらなくなり、布団をかぶる。
モヤモヤしたまま、結局一睡もできず朝を迎えてしまった。