第3章 宿儺◎
『泉智!恵と一緒に、仙台行ってきて〜!』
呪術高専に入学して2ヶ月、私は初めて任務を任された。
今回の任務は、"特級呪物 宿儺の指の回収"だった。
五条先生が以前、宮城県仙台市杉沢第三高校の百葉箱に隠した宿儺の指だ。
『あ!恵君!百葉箱あった!!』
『よし、じゃあ宿儺の指だけ回収してすぐ戻ろう』
ーーガチャッーー
『あれ…?ない……?』
中身は空っぽだ。
『もしもし五条先生、百葉箱の中空っぽですよ』
恵君が五条先生に連絡をしてくれた。
"回収するまで戻ってきちゃダメ"か・・・
『生徒が持っている可能性もある。
とりあえず明日、探してみよう』
『そうだね!
早いうちに見付かるといいんだけど…』
そう言って、私たちは明日に備えた。