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【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第8章 後遺症◎




『殺しはしない。
俺はお前に、復讐がしたい』
もう一人の男がゆっくりと口を開いた。

『復讐…?私、あなたに何かした?』

『お前高専に通ってるらしいな?
俺もそうだった。高専を首席で卒業、そのまま教師になった』

『?!?!』
"高専の教師…?こんな先生見たことない…"


『仲間に恵まれ、やがて結婚し子供を授かった。
申し分のない、幸せな毎日を過ごしていた。
だが、そんな毎日は長くは続かなかった。俺は仲間に裏切られ、妻に封印された。
それから何十年、この男達が俺の封印を解くまで自由を奪われた』

『あなたが封印されて、辛かったのは分かる…
でも、それに私は関係ない。』

『お前呪符使いなんだろう?
俺の妻もそうだった。
俺は呪符使いが大嫌いだ。

…お前に選択肢を2つやる。
どちらか好きな方を選べ』

男は不気味な笑顔を浮かべ、私に問う。


『一、俺たちの仲間になる
二、仲間と共に死ぬ

さあ、お前はどちらを選ぶ?』


そんな選択肢、馬鹿げてる。
訳の分からない復讐のターゲットになって、悪に加担するなど考えられない。
結局私が悪に転じたら、高専のみんなと戦うことになるはず。
私は彼らを傷付けたくない。

そして仲間を道連れにして死ぬなんて言語道断…


『選択なんてできない。
それなら、私がここであなた達を祓う!!』
呪符を出そうとすると、突然男が私に向けて手のひらから何かを出す。


ーパッー


手のひらから出された何かを浴びると、私は身動きを取れなくなった。
声も出ない。
動かせるのは目だけ…


『生き延びられる選択肢だってあったのに、なんでそれを選ばないの?ほーんと頑固だよね?』

サイドポニーテールの男がそう言いながら、私の顎を持って唇を舐め上げる。



"動けない…気持ち悪い……"
頬を涙が伝わる。
気持ち悪いツラい悔しい…


『この前の続き、しようよ?』
サイドポニーテールは不敵な笑みを浮かべて私に言う。
震えが止まらない。もうあんな想いはしたくない…



『それは後にしてくれ。
こいつを少し痛み付けたい』
もう一人の男が私を見下げて言う。

すると突然、お腹を思い切り殴られる。


『ッ…』

痛みのあまり声が出ない。
なぜ私がここまでされなきゃいけないの?
私が何をしたの?


誰か…助けて……。


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