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【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第7章 傾覆



『わ〜!別人みたい・・・』
私は鏡に映った自分の姿に驚く。

『すごくいいじゃない!!
似合ってるわよ!これはモテるわね〜』
髪型を提案してくれた釘崎さんも、私の姿を見て褒めてくれた。


『じゃっ、私これから髪切るから先に高専戻ってて』

『え?!私も待つよ?!』

『いーのいーの!ちょっと買い物とかしたいし?』

『分かった!今日は本当にありがとう!!
じゃあ、また後でね』

釘崎さんと手を振り合い、私は高専へと帰る。



渋谷の雑踏の中を小走りで駅に向かっていると、いきなり後ろから手を掴まれた。

『きゃあっ』
驚きのあまり咄嗟に手を振り払った。

『ごめんね〜。驚かせちゃった?
いや〜お姉さん可愛いから、お友達になりたくて!』
見ず知らずのホスト風の男が話しかけてきた。

『ごめんなさい。私急いでて…』

『ちょっとだけ遊ぼうよ?俺いい店いっぱい知ってんの』
テキトーにかわそうとするも、その男は私の腕を掴みながら話してくる。

『でも…』

『いいから黙って付いて来いよ』
男は今にも人を殺しそうな目で私を睨み付け、私は従うしかなかった。





『…え?ここどこですか…?』
しばらく歩かされ、風俗街の路地裏へと連れ込まれる。

『ヤらせろ』

『え?やっやめ…』
突然男は私の首筋を愛撫し始めた。

"すごい力・・・
このままだと前の二の舞になってしまう…"



男がスカートの中を弄り始める。
『やっやめて…気持ち悪い……』

『は?俺が気持ち悪い?
お前、まだ状況分かってねえの?』

ーカチャカチャー
男がベルトを外してる音が聞こえる。



"…ダメだ…呪符使わないと勝てない…
でも・・・"


今まで呪霊相手に呪符を使ってきたが、生身の人間には使ったことがなかった。
呪力量も全く分からない…
もし使って殺してしまったら…?
この男が悪い奴だということは分かっている、でも殺してしまうのは違う・・・
そんな葛藤が頭の中をグルグルと回る。



『お前可愛いし、肌もスベスベでまじ最高級だな
そんな奴食える俺ってツイてるよな!』
男は高笑いしながら言う。
 

"・・・もうダメだ。"


『呪操符…』





『こんな所で何をやってるの?
これって同意?』
突然、少し離れた所から長身の男性がこちらにやってくる。


"この声は・・・!!!"


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