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【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第7章 傾覆




『大丈夫だ。
・・・さっきは悪かったな』

恵君が少し寂しそうな顔をして私に言う。


『恵君は悪くないの…
みんなの想いを無下にしてしまって…本当にごめんなさい。』

『分かってくれればいいんだ。


なあ、抱き締めてもいいか…?』


恵君の提案に驚く。
でも、断る理由は何もない・・・

『…うん。』

 

ーギュッー



"温かくて、優しくて、少し切ない気持ちになる…"

恵君は私を離すまいと言わんばかりにギュッと抱き締める。
心臓が大きな音を立てて動いている。私だけじゃなくて、恵君も…。
恵君の香りが私の鼻をくすぐる。

"ずっとこのままでいいのに…"


『みんなを頼れ、信用しろ。
分かったな?』

『うん、ありがとう…』


ふと顔を上げると、恵君と目が合う。
"ちっ…近い……"


少しずつ近付く恵君の顔に"これからキスをする"と私の脳が騒ぎ始める。
私は恵君の唇を受け入れる準備をする・・・






『お疲れサマンサーーー!!』
あと少しというところで、いつものあの人の声が聞こえる。

『おかか〜!!』
隣には棘先輩・・・
私たちが戻ってから出発だったはずなのに、きっと先生も何かを察したのかもしれない。


『チッ
後で殴りますよ』
恵君が五条先生に言う。


そして、その後なぜか4人で行動を共にし、4人でゴールした。
"恵君とペアだったはずなのに…なぜ終始4人…?"



優勝したのは真希先輩とパンダ先輩のペア。
五条先生が仕掛けた人形なんか目もくれず、走って往復したそうだ。


『では、真希とパンダにはよ◯うりランドのチケットをプレゼントしま〜す!』

『『よ◯うりランドぉ?!』』

『千葉のネズミんとこじゃねぇのかよ?!』
真希先輩は五条先生に詰め寄る。

『僕そんなこと言ってないも〜ん』
先生はヘラヘラしながら真希先輩をかわした。

『さあ学生諸君!!旅館に戻っておねんねの時間ですよぉ〜』
"五条先生は一体何がしたかったんだろう…"
きっとみんなそう思っているはずだ。




『おい悠仁、お前よ◯うりランド行くか?』

『ん?俺?!行ったことねぇけど、興味はある!』

『じゃあこれやるよ、いいよな?パンダ』

『応!』

『さんきゅー真希さん!パンダ先輩!』

こうしてよ◯うりランドのペアチケットは虎杖君の手に渡ったようだ。

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