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【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第7章 傾覆




『お前とは話したくない』

ーバタンー



怒りに任せて部屋を出てきてしまった。
泉智は自分を犠牲にするの一点張り。みんなの想いを何だと思ってんだよ…。
これ以上話したところで埒が明かないと思い、話すことを諦めてしまった。

ただ、虎杖と2人きりの空間に置いてきてしまったのは俺のミスだ…
居ても立っても居られないが、さすがに引き返すことは出来ないので露天風呂に入って誤魔化す。

"俺としたことが・・・"



どれぐらい経っただろう、虎杖が戻って来た。

『遅かったな』

『いやー吉本泣いちゃってさ…
慰めてたらだいぶ時間経ってたわ。
あいつ、俺にお風呂一緒にどう?なんか聞いてきて、一緒に入ってやろうかと思ったよ』

『チッ』
本人は冗談のつもりだろうけど、こうやって騙される男がいる事をあいつは理解すべきだ…。




それから俺たちは夕飯を食べる広間へと向かう。
泉智の隣は安定の狗巻先輩…
あの人いつも泉智の隣陣取るよな。何考えてんだか。

泉智は静かにテレビを観ている・・・が、何だか突然顔付きが変わった。
とても悲しそうだ…
すると、隣に座っていた狗巻先輩が肩を抱いてなだめ、両手で泉智の顔を包み込んでいる。

『チッ』
無防備な泉智はされるがままだし、イライラが止まらない。

『ふーしぐろ!!
釘崎が貸切風呂がめっちゃ良いって言っててさ!もし時間あるなら行ってみろよ!』

『そうだな』
せっかく箱根に来てるんだし、少しは満喫したい。
そして、このイライラする気持ちを落ち着かせたい…







夕飯を食べて少ししてから、俺は貸切風呂へと向かった。
すると、中から五条先生が出てきた。あれ?後ろに誰か…

泉智?!?!


俺は見付からないように、咄嗟に自販機の後ろへと隠れた。

"なんで隠れる必要があるんだよ…"

顔を赤らめ、少し恥ずかしそうに五条先生のことを見る泉智に、自身の欲望が反応しそうになる。

なんで2人で出て来たのだろう。
"まさか中で…?!"
俺は変な事を考えないよう、部屋へと戻り、つまらないバラエティ番組をつける。






ーコンコンッー


『泉智です…
少しお話できないかな?』

"・・・何の用だよ"
『・・・どうぞ』

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