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【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第7章 傾覆




『おい!伏黒起きろ!着いたぞ!!』

虎杖の声で目を覚ます。
"いつの間にか眠ってしまってたのか…"

寝ている間に目的地に到着していた。


ここは・・・大涌谷?
そう、箱根では有名な観光地で、俺も小さい時に来たことがあった。

『黒たまご食いて〜!!』
虎杖はそう言うと、みんなと黒たまごを買いに行った。
俺はつい癖で泉智を目で追う。
"狗巻先輩と一緒にいるから、まあ安心か…"


みんなでベンチに座り、虎杖が買って来た黒たまごを食べる。
『1個食べると寿命が7年延びるらしいわよ!』
釘崎が嬉しそうにみんなに言っている。

泉智は・・・
殻を向いたゆで卵を狗巻先輩に渡している。
狗巻先輩は顔を少し赤らめている。
"はぁ・・・あいつはどこまでも男を誘惑する…"
思わずため息が漏れてしまった。



『さーて、次はロープウェイに乗って移動ですよ〜』
五条先生が浮かれ顔で言う。

『ロープウェイ?!俺乗ったことねぇ!!』
虎杖は目を輝かせて言う。

泉智は…そういえば高所恐怖症だったな。
すごく不安げな顔をしている。
そんな泉智を励ましているのか、狗巻先輩が泉智の顔を覗き込んで頭をポンポンしている。
…近いですよ先輩。

"って俺はあいつのストーカーかよ、目で追い過ぎだろ…"


でも、五条先生は泉智が高所恐怖症だと知っていてなんでロープウェイを選んだ…?



『先生…私高い所が苦手で…
バスで待っていてもいいですか…?』
泉智はか弱い声で五条先生に言う。

『そっかー!泉智高所恐怖症だったもんね!
大丈夫だよ!伊知地もいるし、ロープウェイの終点駅で待ち合わせ予定だから、バスでおいで!』

『ありがとうございます…』
泉智は少しホッとした顔でバスへと戻って行った。




そして、俺たちはロープウェイへと乗り込む。
"これから本格的な観光でもするのか?泉智を置いて…?"
そんな事ばかり考えていた。
ロープウェイは、人が少ないこともあり俺たちで貸切だった。

すると五条先生が口を開く。


『泉智がいない所でみんなに話したかったんだけどさ…』


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