第2章 運命
産まれた時から私はいらない子だった。
両親からいつも言われる。
『あなたはお荷物だから』
私は姉が2歳の時に産まれた。
両親は男の子が欲しかったそうで、性別が判明してからは嬉しいよりも残念な気持ちが勝っていたらしい。
私が産まれてから1年と半年過ぎた頃、待望の男の子が産まれた。
はじめての子供であった姉はとても愛され可愛がられ、
待望の男の子である弟は言わずもがな溺愛されていた。
私はずっとお荷物だった。
成績優秀な姉と比べては
『お荷物なんだから勉強ぐらい頑張りなさいよ』
と言われた。
でもねお父さんお母さん、
私学年で3位だったんだよ?成績優秀者で表彰されたんだよ?
私の成績表見てないのに、どうして出来ないって決め付けるの?
私はそんな言葉をたくさん飲み込んできた。
中学3年生になって間もない頃、
『とりあえず高校3年間は面倒見てやる。
でも、高校を卒業したら出て行ってくれ。大学へ行くなら自分で学費を払えばいいし、就職してもいい。
高校卒業後、この家にお前の居場所はない。』
そう言われた。
そうだよね、私いらない子だもん。
頑張って勉強したって何も変わらない。
私が何をしても、両親は私を見ようとしていなかった。
お父さん、お母さん、
どうして私を産んだの?