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【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第7章 傾覆




『何?!?!』
一瞬の事で何が起こったのか分からない。


ーケラケラケラー

どこからか聞こえる不気味な笑い声。
声の主は・・・呪霊。
呪力量から見て…多分1級相当……



『おいパンダ、大丈夫か?』

『若干打ち所が悪かったみたいだ…』
パンダ先輩は苦痛に歪んだ顔で言う。

『パンダ先輩大丈夫です。無理しないでください。

呪操符護…』

私が唱えると、パンダ先輩の周りに結界が張られる。

『?!
お前こんな事できんのか?』

『正直不完全だとは思いますが、今はパンダ先輩を無理に動かすわけにはいかないので・・・』



先ほどケラケラと笑っていた呪霊が私の真横にいた。
呪力を飛ばされるが、私はギリギリのところでかわす。
『真希先輩!この呪霊スピードもあるし、呪力もかなりのものです!!』 

『みたいだな。よし、3人で手分けするぞ』

『しゃけ』



呪霊は容赦なく我々に攻撃する。
全員かわすのが精一杯だ…どうやって攻撃を加えようか…


『棘があいつの身動き取れねえようにしてから、私と泉智で仕留めるぞ』

『はい!!!』




『うごっ…ぶはぁっ』
呪言を言おうとした瞬間、棘先輩は血を吐いてその場に倒れ込んでしまった。

『棘先輩?!?!』
私は棘先輩に駆け寄ろうとする。

『行くな!!相手が格上だったから喉が潰れたんだ』


呪霊は倒れ込む棘先輩目掛けて走ってくる。
トドメでも打つつもりなのか?!

すると、真希先輩が棘先輩を庇うため呪霊の前へと飛び出す。
『ケラケラケラ』
呪霊は笑いながら、真希先輩へ呪力を飛ばす。



ーコトンッー

あまりにも至近距離だったため、攻撃を避けきれず真希先輩の顔に当たり、反動で眼鏡が落ちてしまったようだ。


『ちくしょう…
泉智、悟呼んでこい。私達にはもう何もできねえ』
右肩も負傷してしまったのだろうか。押さえながら苦しそうに言う。


『お前しか動けねえんだよ』



私は自問自答する。
これでいいのか?いつもみたいに、危ないから逃げるという選択肢をここで選んでしまっていいのか?
五条先生はこの建物の外にいる。外に出るには相当な時間がかかるだろう。



今ここに先輩たちを置いて行ったら、みんなきっと・・・


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