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【呪術廻戦】恋は呪へと散りぬるを《更新休止中》

第7章 傾覆




遠征当日ーー
伊知地さんが運転するマイクロバスへと乗り込む。
早く来てしまったので、私が一番乗りだった。

『よう!ここ、座ってもいい?』

『おはよう虎杖君!どうぞ!』
席は全て空いていたが、虎杖君は私の隣に座った。


全員が乗り込んだところで、バスは箱根に向けて出発する。

『え〜皆さん!遠足は家に帰るまでが遠足ですからね?
気を抜かないように!!』
五条先生は少し浮かれているのか、とてもテンションが高い。


『これ食う?』
虎杖君が飴をくれた。

『ありがとう、これどうぞ!』
私はチョコを渡す。

『ん?これ何か書いてある…』

『?』
あ、そういえばパッケージに期間限定メッセージ入りって書いてあったような・・・

『大好き…です…』
虎杖君は真っ赤な顔をして読み上げる。

『ごごごごめんなさい!!!
何も考えず渡してしまって・・・』

『だっ大丈夫!こういうのたまにあるよな!』
虎杖君は赤みを帯びたまま、苦笑しながら言う。






『恵〜、悠仁と泉智楽しそうだね』

『だからなんですか?』

『悠仁に持ってかれちゃうよ?』

『何のことですか』

『悠仁じゃなくても、高専の外に男がいるかもしれないだとかそういう事考えないの?』

『別に・・・
誰とどうなろうと、あいつの自由ですから』

『そういうところだよね〜!
そんなんじゃ一生泉智には振り向いてもらえないよ?
狙ってるのは悠仁だけじゃない。恵も気付いてるよね?
早くいいとこ見せて奪わないと、後悔するよ?

ほら見て、言ってるそばから!』

外の景色から2人に視線を移すと、泉智が虎杖の肩にもたれかかっていた。

『チッ』
俺が隣に座ろうと思ってたのに、何で虎杖が・・・
泉智も何で虎杖にもたれかかってんだよ・・・








『虎杖君ごめんね…
私乗り物慣れてなくって…うぅ…』

『大丈夫大丈夫!
俺、袋も持ってるから遠慮すんなよ!
とりあえず、次のパーキングで水買って来るから!!!
吉本は外の空気吸えよ!』


気分の悪さを緩和するためなのか、吉本はブラウスのボタンを外していく。
ブラウスの胸元はパツパツだし、チラチラと谷間が見える…
そして俺の左腕に当たるプニプニとした感触…


気を紛らわすため、俺はチョコを食べた。

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