第7章 コチョウラン *全校生徒+α*
「うん、これくらいあれば和歌菜先輩のプレゼントが買えそうだな。」
「それで、何を買おうか。」
と、2組の代表として庄左エ門が議題として「和歌菜先輩の誕生日プレゼントはどうするか」と掲げ会議を始めた。
はい!!とまず手を挙げたのは、兵太夫と三治郎だった。
「和歌菜先輩には、やっぱりからくり仕掛けのものをあげようよ!!」
「そうそう!ほら、この箱みたいに開けたら人形が飛び出すような!」
と、兵太夫と三治郎は小さな箱を取り出した。
箱を開けるとびっくり箱の要領で人形が飛び出してきた。2人はニコニコしてるが、他のみんなはあまり乗り気ではなかった。
「仮にも13歳の女の先輩に、からくりって…」
「先輩が好きなお花は…諸泉さんがあげるし…」
「あと先輩が好きなもの…」
「あ!お菓子!!!和歌菜先輩はお抹茶とかあんこのお菓子が好きなんだ!」
食いしん坊のしんべヱが思いついたのは、和歌菜が和菓子が好きだということだった。それなら!!とみんなも同調した。
「みんなで集めたこのくらいの金額で買える高級なお菓子を先輩にあげよう!」
「おれ、前町でバイトしてた時に教えてもらった高級和菓子の店知ってるぜ!」
「じゃあ、明日の授業が終わったらキリ丸と何人かでお菓子を買いに行こう。あ、あと乱太郎はついて行って、キリ丸が間違ってもみんなのお金をちょろまかさないように!」
と、庄左エ門がキリ丸に釘を刺したうえでみんなで買い物に行くことにした。すると、「なぁ!」とは組の教室に今度はい組の4人が入ってきた。
「1年い組の…」
「あの…僕らも協力させてやる…いや、協力させてくれないか?」
「僕達も何か上げたいんだけど、僕らもあまりお金なくて…」
とい組の4人も1年生達の作戦に同調するようでより高い和菓子を買うことができると1年生達は喜んだ。