第3章 ミニバラ *七松小平太*
「和歌菜、大丈夫か?」
『ン…は、はい。』
ゆっくり目を開けて七松の顔を見て状況把握をしようと周りをを見る。そこは天守閣のあるところから少し離れた庭の外れにある馬小屋の裏のようだった
「どうやらここに長居はできなさそうだな。城の者に見つかったようだ。」
『じゃあ今のお…と、ッ!?』
周りをキョロキョロする彼女に、七松が説明をする。
彼女は七松の言葉を返すために彼を見ると、ふと目を向けたところに血が滲んで見えたのだ。
「あぁ、火縄銃の玉を掠っただけだ。気にするな!」
『ダメです!ちょっと、待ってください!』
と、彼女は懐から手拭いを出し持っていた水で濡らして七松の傷の上に乗せて巻き始めた。彼女は暗殺をやめてから善法寺を始め保健委員から怪我の手当ての方を聞いていたため簡単な応急処置は心得ていた。
『…はい。戻ったら伊作さんにもう一度見せてくださいね』
「・・・。」
『…小平太さん?』
「…和歌菜、口吸いしていいか?」
『は?こんな状況なんですよ!?まずはここから脱出を…』
「すまん…我慢できん」
『えっ!?ちょ…ま、ン!??』
馬小屋の外壁に押し付けられ、肩を抱え強引に口を塞いできた。昨日のゆっくりとしたキスなんかとは比べ物にならない、強引に合わせる口を舌で強引に開けられ、そのまま口の中に侵入してきた舌が彼女を舌を捕らえて絡めていく。
『は…ぁ、んんっ、ゃ…っっ…!』
肩を抱えられているせいで七松の身体を押し返しても力の強い七松に勝てるわけもなく、七松は口吸いをやめない
それどころか七松は空いている方の手で彼女の身体を特に彼女の胸辺りを重点的に撫でたり揉むように触り始めた。
彼女は余計に力を入れて七松から逃れようとするが、感情がヒートアップしているのか、七松も余計に彼女を離すまいと肩を強く抱く。
『んん!ゃ…こ、小平太さ…ッ!や、やめ…!!ひっ…!?』
口がようやく離れ、彼女は七松を見るが七松の顔が完全に獲物を狙うような目をしていたため彼女は身体が竦んでしまった。
そして七松には彼女の言葉が届いていないようでお構いなしに彼女の忍装束の中に手を入れ始めた。