第3章 ミニバラ *七松小平太*
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次の日の夜・・・
今日は上級生の合同任務の日だった。
この日の任務は、各学年1人ずつの3人組を作り指定された物を持ってくるというものだった。抜くのはもちろん切ったりしてもOKというルールだった。
この合同任務は委員会の先輩後輩が被るのは禁止されていたため・・・
「よぉし!!尾浜!綾部!!ギンギンに行くぞ!」
「お…おぉ」
「…はぁ」
「ま、お前達が一緒なら気楽にやろう。兵助、滝夜叉丸」
「はい!」
「お任せください!立花先輩!!この滝夜叉丸が…」
「…モソ」
「中在家先輩が隊長なら大丈夫そうだな…守一郎!」
「そうですね!!!蜂屋先輩」
「はぁ…和歌菜と一緒ではないのか」
「俺このチーム嫌だぁ!!」
「竹谷くぅ~ん、この任務が終わったら…」
「お前ら!よそのチームに負けねえぞ!行くぞ!不破!田村!!」
「は…はい!」
「お任せください!!」
「ご、ごめんね和歌菜ちゃん…俺と二人なんて」
「いえ、何とかなりますよ」
と、ようやくチーム分けを終えて任務に就いた。
彼女と善法寺伊作のチームは、この城の城主が使っている櫛を奪ってくることだった。2人はすぐに城の一番高い天守閣に登っていく。
「…和歌菜ちゃん!ずいぶん早く登れるんだね」
『はい。最近小平太さんとの鍛錬のおかげか体力がついて来まして』
「そうなんだね!じゃ、早く終わらせよう!」
『はい!』
と、善法寺に続いて天守閣に登っていく
この城の城主はかなり髪に頓着があるようで、髪櫛がたくさん置いてあったためその中から1つを善法寺が選んで持ってきた。
「和歌菜ちゃん…」
『はい、大丈夫です!』
「よし、戻ろう…」
善法寺が櫛を奪ってくると、天守閣の屋根の上で待機していた彼女と合流した。
任務を終えた2人は2人で天守閣から降りようとした瞬間・・・バーン!!という音が聞こえてきた。