第3章 ミニバラ *七松小平太*
***
「…ま、悪い気はしないな」
「よかったね、留三郎。」
と、くのたま達の会話を聞いていた6年生達、特に立花と善法寺は悪い気はしていないようでニコニコしていて・・・うっかり自分の事を聞いてしまった食満は顔を真っ赤にして顔を隠していた。
そして、名前呼び認定されていないと痛感した潮江は小さくショックを受けていた。
「・・・。」
「…どうした小平太。」
「自分より強い男…私にもチャンスがあるということだな!」
「わぁ…小平太って前向き」
「じゃあどうやって落とすか…」
「…ねぇお姉様、男性経験はおありなんですか?」
と、まだ11歳のゆきちゃんがこれまた大勢の男子が居る食堂内でそんなことを言いだした。当然男子まみれの空間なためみんなが少し静かに聞いてきた。
『ゆきちゃん…そういう話はこういう場ではしないの…』
「いいじゃないですか~。で、どうなんですか?」
『…経験はないよ。姉達の行為を見てたくらいで』
「へぇ~、そういう話もっと聞きたいです!」
「私もです!」
「やぁ~ん!ゆきちゃん、ともみちゃん破廉恥です!!」
おシゲちゃんだけはまだ幼い反応を見せるが、それを無視というか何も考えずに3人は話をつづけた。
『そうだね~。多分近々房中術を習うと思うけど、あんなものはあてにならないよ。実際は本当にひどいよ』
「えぇ~そうなんですか」
『この学年に入ってその手の教科書見たけど、甘い甘い!あんな教科書みたいに丁寧な男なんて存在しないっての』
と、その後からは彼女の口から男に対する暴言やらが溢れ出てきた。
本来は子孫繫栄目的なのに男共は自分の性処理のためだけに女を使ってるような感じだし、そのために女はまるで道具扱い。激しく扱ってもそれで女が気持ちよくなってるなんて勘違いしてくるアホが居たりとか・・・ぐだぐだぐだ・・・