第7章 コチョウラン *全校生徒+α*
「む…娘!?」
「和歌菜先輩!!雑渡昆奈門さんの娘だったんですか!?」
「すごいミステリ~…!!」
と、保健委員会達が驚く中で彼女は慌てて弁明する
そんな彼女の後ろで一部の上級生達が複雑そうな顔をしている。
『違いますってこの人が勝手に言ってるだけで何の関係もありませんから!!』
「何を言ってる、君に忍術を教えたのは私だよ?だから私は彼女の父親も同然なんだよ」
『…それ言ったら、日常生活における常識やらを教えてくれたのは山本さんや押都さんですし、生活において大事な家事などは尊兄が教えてくれたんだっての。あんた誕生日のたびに父親面するのいい加減にやめてよ。』
と、6年生達をも凌駕してしまうプロ忍者と言われている雑渡昆奈門を捕まえてあんた呼ばわりする彼女に下級生達はある意味で尊敬の眼差しで見てしまっていた。
だが、当の上級生達は・・・
「待て和歌菜…。お前、尊兄ってなんだ?」
『ん?諸泉尊奈門の事だよ?歳近かったし、いろいろ教えてもらいながら遊んでもらったりしてたから。もうお兄ちゃんみたいなものなんだよね。』
「和歌菜は我が城にいた時から尊奈門に懐いていたから、だから今回それが気に入らない高坂に謀れて直接祝いに来れてないんだ。」
「タソガレドキ忍軍って陰険…」
と、雑渡の話を聞いていた伏木蔵ははっと思い出したように彼女に花と手紙を渡した。