第2章 ブッドレア *浜守一郎*
そして、彼女がすべてを話しても俺達の関係はなんら変わらなかった。
喜八郎は、暗殺を目的にするんじゃなくて自分達を理由にすればいい…と言ったから俺も仲間だからと同調した。
滝夜叉丸や三木ヱ門も言い方は悪かったけど、同じなようだった。
俺はその瞬間、4年生全員がやっとちゃんとした仲間になったような気がした。
その後、タソガレドキのちょっとやそっと…いや、雑渡昆奈門との関係なども聞いたけど俺はさして気にしないようにした。
だって、彼女は彼女だから・・・
正直この頃俺は女というものが分からなかった。
だから、滝夜叉丸や三木ヱ門が彼女と接するときたまに赤くなる意味がよく分からなかった。
そして、あの夜・・・
彼女の姉達が学園に襲撃してきたけど、それも先輩達やみんなで彼女と学園長を守って、彼女は学園長に認められて無事再編入をした・・・