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陰陽の結び 《忍たま乱太郎》

第7章 コチョウラン *全校生徒+α*



「わ…笑うな!!お前達!!!」
「わ…笑うな!!お前達!!!」


と、これまた息ピッタリの2人が叫びとまた全員が大爆笑に包まれた。だが、さすがに先に落ち着いた立花が顔を制服の袖でゴシゴシと拭く2人の間を通り彼女の前に立つ。


「和歌菜、せっかくのお前の誕生日にすまない…」

『いえ、むしろありがとうございます。』


と、笑いすぎて涙が出てしまっている彼女は息を整えながら立花を始め食堂にいるみんなの顔を見て笑った。


『あたしの誕生日のために、皆さん頑張ってくださったんですよね?それだけで嬉しいです!!ありがとうございます。』


と、いつもの彼女の笑顔に今度は食堂内に笑顔が溢れた。
すると今度は立花や潮江たちの間を駆け抜け1年生達が彼女の手を掴んだ。


「和歌菜先輩!!まだまだこれだけじゃですよ!!」
「僕達で美味しいご飯を作ったんですよ!!」
「先輩!!行きましょう!!!」


と、1年生達を筆頭に下級生達が和歌菜を会議室まで引っ張っていく。上級生達は、中在家に矢羽根で合図をしケーキを何とかするように言い彼女の後を追った。


***


『ちょ…みんなひっぱらないで!!』

「もうすぐですよ!!はい、せーの!!」


1年に手を引かれ、3年生が会議室の前で待ち合図に合わせて戸を開いた。開かれたと同時に会議室の中に押された彼女を出迎えたのは、パァン!!パァン!!という大きな音だった。


「和歌菜!!お誕生日おめでとう!!」
「和歌菜先輩!!お誕生日おめでとうございます!!」


と、中で待っていた5年生と2年生と1年生達が彼女を出迎え遅れてきた6年生と4年生3年生1年生が、声を揃えて彼女に祝いの言葉を告げた。

彼女は呆然としながら中に連れられて、会議室の一番真ん中の席に座らされた。

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