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陰陽の結び 《忍たま乱太郎》

第7章 コチョウラン *全校生徒+α*



「和歌菜先輩!これは、僕達1年生からのプレゼントです!!」


と、真ん中に座っている彼女の前に躍り出たのは1年生達だった。い組・ろ組・は組のみんなが揃ってニコニコと可愛い笑顔で笑っている。その中の1人、は組の学級委員長である庄左エ門が彼女に小さな箱を手渡した。

可愛い赤い紐でくくられた箱を彼女は『ありがとう!』と笑いゆっくりと開けた。中には、可愛い花の形をした色とりどりの餡で作られた和菓子だった。彼女はその和菓子を一目見た瞬間に気が付いた


『えっ!?これ、隣町の高級和菓子!?しかも5種類!?な…これ、1年生のみんなが?』

「はい!お小遣いをかき集めました!!」

『そんな…大人でも高いのに…』

「キリ丸や買い出しチームが頑張ってくれたんですよ!」


と、キリ丸が彼女の前に出て二ヒヒッ!と笑い、彼女に一言・・・


「和歌菜先輩、お誕生日おめでとうございます!!」


と、キリ丸の八重歯がキラリと光るほどのニッコリ笑顔を見た。彼女は心臓がキューン!となりながら、小箱を抱えて再び1年生達にありがとう!と告げた。



「次は、俺達3年と…」
「僕達2年生です!!」


と、3年の代表格の富松作兵衛と2年の代表格池田三郎次が声を上げた。そして、彼らの中で一番彼女と親しい2年の時友四郎兵衛が彼女に1年生達よりも小さな包みを手渡した。
彼女はまた『ありがとう!』と笑い包みを開けた。


『えっ…これ、駿河の国のお茶じゃない!!こんなの良く買えたね!!』

「僕らも1年同様みんなでお小遣いを出し合いました!!」

「先輩がお菓子好きなのを知っていたので、そのお菓子に合ういいお茶を飲んでほしいと思って買いました!」


と、3年生達が順に説明する中で2年の時友四郎兵衛と羽丹羽石人が彼女にギュッとしがみついて・・・「先輩!お誕生日おめでとうございます!!」と笑う。


また彼女は心臓をつぶされそうになりながら、2人を抱き最後には残った2年と遠慮がちな3年生にハグをした。


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