第7章 コチョウラン *全校生徒+α*
「全く、お前らいい加減に…ブッ!?」
と、喧嘩を止めようとした立花の顔に潮江が投げたクリームが命中した。2人の喧嘩はそれでも治まらず・・・しまいには・・・
「アハハ…アハ、アハハハハ!!!!」
「おっ!?長次が本気でおこブッ…!?」
「あぁ~!みんな!!ここで暴れないで…!!うわぁあ!!」
と、6年生達が喧嘩やら何かを始めてしまい厨房は騒然とした。ここにいる6年生から下の上級生は4年生しかいないため止められるはずもなく・・・
「こ…これどうするんだよ!!」
「三木ヱ門に守一郎~、元凶は2人の上司なんだから何とかしてよ」
「無理に決まってるだろ!!立花せんぱ…ッ!!」
「た…立花先輩が…修羅に…」
「おんまえら~…!!いい加減に…!!!」
と、すっかり厳禁後のような阿修羅の顔になってしまった立花が焙烙火矢を手にしていたがさすがに食堂に焙烙火矢はまずいと察した4年生達はそれだけはさせまいと立花を止めた。
「先輩方!!もうやめましょうよ!!」
「そうですよ!もう夜が明けてます!!さすがに和歌菜が帰ってきます!!」
と、4年の中で特に声の大きい守一郎が叫んだことで、ようやく6年生が大人しくなり食堂の外を見た。
確かに、いつのまにか白んでいた空がすっかりと明るく日が昇っている状態だった。
「ちょ…どうするの?!ケーキできてないよ!!」
「料理は大方運んであったからよかったものを…お前達何をしているんだ!!」
「だって、こいつが…」「だって、こいつが…」
と潮江と食満が互いに指をさしながら責任逃れをするがそれを立花が許すはずもなく・・・また焙烙火矢が飛びそうになった。
すると・・・
『あれ…何してるんですか?』
と、最高に最悪なタイミングで本日の主役が登場した・・・。