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陰陽の結び 《忍たま乱太郎》

第7章 コチョウラン *全校生徒+α*



「…かまわないが、どうしてだ?」

「あの、前私が和歌菜と出かけた時和歌菜が『あの洋菓子食べてみたい』と言っていたんです。その、南蛮から来たケーキって言うもの。白くて、いちごが乗っていて…」

「…大丈夫だ、作れる」

「ホントですか!?教えてください!」

「じゃあ私も手伝うぞ!!」

「…文次郎も手伝え。力作業がある」

「はぁ?なんで俺が」


と、潮江は不服そうだったが中在家が一瞬にやぁ…と笑ったため潮江はしぶしぶ付き合うことになった。


「では、残りの者はすぐに料理を始めるぞ。コンセプトなどは…」

「あ、立花先輩。僕らもうどういうパーティにするか決めてあるんですよ。」


と、みんなで何を作るかを決めることにした。
そこで綾部が立花にコソコソと何かを伝える。ふむ…と考えた立花はすぐにうなずき「それで行こう!」と綾部の肩を叩いた。


「雰囲気は分かったから、次は分担だ。何人かに分かれて準備をしよう。まずは…」


とテキパキと立花は指示を出し下級生達は準備を始める。
食材の皮むきや切り分けに、作る食事ごとに用意された大鍋の下準備や火起こしを始めた。


「えへへ、楽しいね」


と下級生の中からはそんな声が聞こえてきた。
1人の誕生日にこんなにもみんなが協力するとは思っていなかった上級生達は一時とはいえこんな日常もあっていいのだと思っていた。


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