第7章 コチョウラン *全校生徒+α*
「おぉ、悪いな。今6年生の方でも準備をしているんだ。明日の朝4年生が帰ってくる前に宴の準備をする。だが、皆で盛大にやるとなるとそれなりに人手も欲しい。」
「そこで、下級生達にも手を貸してもらいたい。お前達も和歌菜の誕生日の祝いをしたいだろ?」
「「「したいです!!」」」
「よし!!じゃあお前達!!今すぐ学園に戻って準備するぞーー!!」
「おぉーーーー!!!!」
と、七松が先陣を切って下級生達と共に走って忍術学園に戻っていく。その後ろ姿を見ていた潮江と中在家は、笑いながらうなずいて・・・
「留三郎達は、上手く行ってるか?」
「…さっき、通りすがった。バレてはいないはずだ。」
「ったくよぉ…後輩達にバレないようにって…仙蔵も伊作も性格悪いよな。」
と、今度は苦笑いに変わっていたが中在家はずっと不機嫌そうなままだった。
***
こちらは、5年生達
結局尾浜と不破と蜂屋の3人で買い物にやってきていた。
あの後もずっと久々知に俺も行くーー!!と泣きついていたが、それを何とか振り払って町までやってきていた。
「んじゃ、俺達は着物の飾りを見に行くか。」
「あぁ、普段の彼女の着物ってどんな感じか分かるか?」
「それは兵助から聞いてきた。ある程度彼女が好きそうな飾りなんかも聞いている。」
と、尾浜達3人は町にある着物屋にやってきた。
3人は、愕然とした・・・着物飾りだけでも帯留めや簪、さらに襟や帯にも飾りがあったりと・・・男の感覚では、全く分からなかった・・・