第7章 コチョウラン *全校生徒+α*
次の日・・・
事務員の小松田さんは、かなり頭を悩ませていた。
「もぉ~…今日はどういうわけか、午後の授業が終わった途端に外出する生徒が多いな~…」
***
「おし!!じゃあ俺達は、和歌菜先輩の好きなお菓子を探しに行くぞー!!」
と、1年生チームのキリ丸・乱太郎・一平・伏木蔵の4人が代表してお菓子を買いに来た。4人は隣町の高級なお菓子のお店を目指していた。
「あれ?あれは…」
「あ、2年と3年の先輩達?珍しい…」
「どうやら、先輩達も和歌菜先輩の誕生日のプレゼントを買いに行くようだな。何を買うんだろう…」
「お菓子じゃないよね?」
と、1年生達は焦っていたがそれでも2年と3年を警戒しつつ自分達が向かっている店を目指した。
町にたどり着くと、2年と3年はお茶屋さんに入っていった。
それを見た1年生たちは安心したように和菓子のお店に入った。
「わぁ~!」
「美味しそうなお菓子がいっぱ~い!」
「ふぉ~…すっごいスリル~…」
「おし!!こっからはおれの出番だな!!まずは…先輩が好きそうな菓子を選んで…」
と4人は店頭に並んでいる和菓子の中からいくつか彼女の好みに合いそうなお菓子を選んでいく。
「おし…あとは、おれの言う通りにしてくれ」
と、キリ丸のドケチスキルがフル稼働し乱太郎・一平・伏木蔵もキリ丸の作戦にのりうまく店の店主を口車に乗せ・・・
「やったー!!お菓子買えた!」
「すごい…5種類も買えちゃった…!!」
「さっすがキリちゃん!!ドケチの申し子!!」
「まぁな~!予算の6割でコレだけの菓子なら十分だろう!!」
と、1年生の4人が騒いでいると・・・「おい!!」と、後ろから声が聞こえた。4人はびっくりして振り返ると、さっき見た2年と3年の先輩達がいた。