第1章 デビュー!!
翌日、私はCDショップにいた。
自分達のCDがショップに並んでいるのを、この目で見たかった。
ショップの奥へと足を進める。
そこには、ちゃんと私達のCDがあった。
Ruuna「ちゃんとあった!私達、本当にメジャーデビューしたんだ」
私はCDを1枚手に取り、そっと胸にあてた。
?「考える事は、みんな一緒だな(笑)」
声のする方へ振り向くと、そこにはItsukiとKo-taが立っていた。
Ruuna「2人揃って、どうしたの?」
Itsuki「Ruunaと同じ事(笑)俺らもCDがちゃんとあるか見に来た。そしたら入り口でKo-taにあった(笑)」
Ko-ta「やっぱ気になるもんな(笑)」
私達が笑い合ってると、また声が……
Yu-ki「なんだぁ、みんなお揃いじゃん(笑)」
Ruuna「Yu-kiも見に来たの?」
Yu-ki「当たり(笑)けど、流石にTakutoはいないな(笑)」
Itsuki「Takutoは、いつも冷静だからねぇ(笑)」
Takuto「俺がどうしたって?」
みんなで一斉に振り向くと、そこにはTakutoが腕組みしながら立っていた。
その手には、すでに購入済のCD。
Itsuki「Takuto、もしかしてCD買ったとか?」
Takuto「ま、まぁな///」
ほんのり赤くなるTakuto。
Ruuna「Takuto、顔赤いよ(笑)」
Yu-ki「何、照れてるんだよー」
Takuto「うるさい!」
照れた顔を見られたくないのか、Takutoは足早にショップを出て行った。
Itsuki「Takutoでも照れるんだ(笑)」
Ruuna「ほんとにねー(笑)私もCD買ってこよ」
私はみんなに手を振ると、CDを買いショップを出た。
買ったCDを大切に抱え、家までの道程を歩いた。
時折体をすり抜ける風が、冬の訪れを知らせていた。
Ruuna「もうすぐ冬だなぁ」
風に後押しされる様に、家までの道程を急いだ。