第1章 デビュー!!
スタッフ「撮影始めます」
スタッフさんの声を合図に、撮影がスタートした。
流石、宏光!
撮影がスタートすると、プロの顔になった。
2人でいる時とはまた違う、Kis-My-Ft2の北山宏光がそこにいた。
カメラマン「じゃあ、最後に2人で楽しそうに笑いあってくれる?はい、OK!」
スタッフ「チェック入ります」
OKの声がかかると、私は宏光を見て吹き出してしまった。
宏光「えー、何故笑う?(笑)」
Ruuna「だってー、宏光がいつもの宏光じゃないんだもん(笑)」
宏光「いやいやいや、それはそうでしょう(笑)」
初めての雑誌撮影(メインじゃないけど……)
初めての宏光との仕事
初めての事ばかりですっごく緊張したけど、いい雰囲気で無事に終わった。
翌日からまた、お互い忙しい日々を過ごしている。
忙しい事はありがたい事だけど、その分宏光とは逢えない日々が続く。
やっぱり寂しい………
ずっと一緒にいれたらいいのに……
何もかも捨てて、宏光の所に行けたら………
時計の音しかしない部屋にひとりでいると、寂しさが募るばかりだ。
私って、こんなに弱い人間だったのだろうか?
宏光がいないと、どんどん弱い人間になりそう………
Ruuna「そんなのダメだよね」
私は頭をブンブン振り、弱い自分を追い出そうとした。
ふと目に入ったカレンダー
明日の日付に印が付いてる。
Ruuna「あれ?私、カレンダーに印付けたっけ?」
印の下に、何かが書いてある。
カレンダーに近づく。
“RuunaのCD発売日!絶対にGet!!”
Ruuna「宏光……」
いつの間に書いたのだろう。
私はそっと宏光の字に触れた。