第1章 デビュー!!
Ruuna「宏光はいつも突然だよね。私が今日、仕事だったらどうしてたの?(笑)」
宏光「仕事先まで逢いに行ってた(笑)」
宏光は私が淹れた珈琲を受け取ると、隣へ座る様に促した。
私は素直に宏光の隣に座った。
宏光「本当はさー、Ruunaが今日オフだって知ってたんだよね」
Ruuna「どうして?」
宏光「昨日、吉岡さんに聞いた(笑)」
宏光は悪戯っ子の様にペロッと下を出した。
Ruuna「もぉー、それなら連絡してくれればよかったじゃん!」
宏光「突然逢いに来たほうが、嬉しさ倍増っしょ!」
Ruuna「それは……そうだけど///」
どうして宏光は、私が考えていることとか、欲しい言葉わかるのだろう……
隣でドヤ顔している宏光
宏光といると毎日が楽しくて、ドキドキで、飽きることを知らない。
宏光「そういえば昨日さぁー、吉岡さんに俺達が付き合ってる事話したんだよ」
Ruuna「そうなの?吉岡さん、怒ってなかった?」
宏光「怒るどころか、賛成してくれたよ。女の子は恋をする方がいい歌が歌えるんだから、Ruunaの事泣かすなよって言われた(笑)」
Ruuna「へぇー、そうなんだ(笑)」
私達の事を認めてくれる人が増えるのは、なんだかくすぐったく感じた。
宏光「さてと………」
宏光は珈琲を飲み干すと、立ち上がった。
Ruuna「どうしたの?」
宏光「このままずっとRuunaと居たいんだけど、これから仕事なんだよね」
Ruuna「えっ、そうなんだ」
宏光「あんまりマネージャー待たせると煩いから、そろそろ行くわ」
私のおでこにKissをすると、宏光は玄関へ向かった。
宏光を見送る為、私も玄関へ向かう。
Ruuna「無理しなくてよかったのに………」
宏光「無理なんかしてないよ。俺がRuunaに逢いたかっただけだから(笑)」
Ruuna「宏光……」
宏光「じゃ、また連絡するわ」
Ruuna「うん」
宏光「色々忙しいだろうけど、無理せずちゃんと休めよ」
Ruuna「宏光もね」
宏光「ははは……じゃ、また」
宏光は私に手を振ると、仕事に向かった。
宏光が仕事に行くのを見送るとか初めてだった。
なんたか新婚さんみたいで……ちょっぴり幸せな気分になった。