第1章 デビュー!!
それから数日後
私は着信音で目が覚めた。
Ruuna『……もしもし?』
宏光『おはよう』
ぼーとしていた頭が、一気に覚醒した。
Ruuna『宏光!』
宏光『寝てた?』
Ruuna『うん、今日はオフだから』
宏光『そっか起こして悪かった』
Ruuna『ううん、大丈夫だよ(笑)』
宏光『じゃあさー、起きたなら鍵開けてくれる?』
Ruuna『鍵?どこの?』
宏光『玄関の!今、Ruunaのマンションの入り口にいるからさ(笑)』
Ruuna『えー!!!』
私は慌ててオートロックを解除し、宏光を迎え入れた。
宏光「いやー来たわいいけど、Ruunaン家の鍵を忘れた事に気づいてさー(笑)」
はははって笑う宏光に、私は抱きついた。
宏光「おっと、Ruunaは朝から元気だなぁ(笑)」
そう言いながら、私を抱きしめてくれる宏光。
久し振りの宏光の温もり、香り…私の瞳に涙が溢れた。
宏光「なーに、俺に逢えて泣くほど嬉しいの?」
なかなか泣きやまない私の頭を宏光はポンポンとすると、先程より強く抱きしめてくれた。
宏光「俺も逢いたかった………」
ただ頷くしか出来ない私。
宏光「そろそろ泣き止もうよ(笑)Ruuna泣き過ぎだって(笑)」
Ruuna「だって……(泣)」
私の涙を拭うと、宏光はチュッとKissをした。
びっくりして目をパチクリする私の手を取り、一緒にリビングへ向かった。