第1章 デビュー!!
大阪駅に着くと事前に連絡していたのもあり、宏光のマネージャーさんが待っていた。
マネージャー「Ruunaさん、こちらです」
Ruuna「わざわざ、ありがとうございます」
マネージャー「いえいえ、こちらが無理言って来てもらったんですから」
一通り挨拶を交わすと、私達は宏光が泊まっているホテルへと向かった。
Ruuna「ところで、宏光は私がこちらに来る事は知っているのですか?」
宏光「いいえ、みつにはまだ言ってないんですよ」
Ruuna「そうなんですね」
宏光は、私が来た事を知らない………
私の顔を見たら、宏光は何というだろう?
仕事を投げ出して逢いに来た私を、怒るだろうか………
そんな事を考えていると、宏光が泊まっているホテルに着いた。
マネージャーさんの案内で、宏光の部屋へ向かう。
マネージャー「ここが、みつの部屋です。私の部屋は隣なので、何かあったら言ってください」
Ruuna「わかりました」
マネージャーさんがスタッフさんと打ち合わせに向かうのを見送ると、私は深呼吸を1つしてからドアをノックした。
宏光「はーい」
宏光の声と共にドアが開いた。
Ruuna「宏光?」
宏光「………Ruuna!!えっ?なんで?まぁ、とにかく入って」
宏光に招かれ、私は部屋に入った。
背中に触れた宏光の手が、いつもより熱く感じた。
宏光は私をベッドに座らせると、自分も隣に座った。