第1章 デビュー!!
Itsuki「大阪?」
吉岡「あぁ、北山くんが舞台の為昨日から大阪に行っているんだが、体調を崩してるらしくご飯もろくに食べれないそうだ」
Yu-ki「マジ!!宏光さん大丈夫なんですか?」
吉岡「藤ヶ谷くんの話では、大阪に行く前に点滴を打って少しは回復したようだが、舞台が始まってからは中々病院に行く時間が取れなくなるそうだ」
Ko-ta「そうなんですか………宏光さん、すぐ無理するからなぁ……それでRuunaを?」
吉岡「マネージャーさんもついているが、常に付きっきりという訳にはいかないらしく、Ruunaになら任せられるからということだそうだ」
Ruuna「私が側にいれば、少しは体を休めるだろうって太輔さんが……」
私は宏光の事が心配で、レコーディングどころではなかった。
Takuto「大阪、行ってこいよ!今のままじゃRuunaもレコーディングどころじゃないだろ?」
Itsuki「そうそう、宏光さんとこ行ってあげなよ」
Yu-ki「レコーディングは俺達で出来るところまで勧めておくからさ」
Ko-ta「そのかわり、大阪で美味しいものいっぱい買ってきてよ(笑)」
みんなの優しさが身にしみて、泣きそうになった。
Ruuna「みんな、ありがとう……」
みんなにお礼を言うと、私は早速帰り支度をした。
その間に吉岡さんは太輔さんに電話をし、私が大阪に行く事を伝えた。
吉岡「Ruuna、後で藤ヶ谷くんが北山くんのマネージャーさんの連絡先を送ってくれるから、大阪に着く時間がわかったら連絡しなさい。マネージャーさんには藤ヶ谷くんから伝えてくれるそうだ。」
Ruuna「わかりました」
私は荷物を持つと、大阪に向けて旅立った。
大阪までの時間が、凄く長く感じた。