第1章 -出会い-
その日の下校中
背後から声をかけられた
男「オイ、」
鳥花『はい…?』
振り返ってみるとそこには、見るからにヤンキーみたいな男の人が居た
男「お前、見てただろ…」
鳥花『えっ…?』
透き通る様なイエローの瞳で私を睨んでいる…
(キレイ...。)
睨まれているというのに怖いとは思わず
ただただその彼の綺麗な姿に見惚れていた
男「オイ、聞いてンのか?」
(あ…ヤバイ、ついボーッとしちゃってた…)
鳥花『えっと…』
男「だ~か~ら~…お前窓から俺の事見てただろ?」
少し面倒臭そうに前髪を掻き上げ乍自分を指差して言う。
(…何だ、その事か…)
鳥花『桜見てたら丁度人影が見えたから、誰か居るのかなー?って…』
アハハ、と苦笑し乍そう返事をすると…
男「…何て名前?」
鳥花『へっ…?』
男「名前、アンタの名前だよ」
鳥花『私、月影鳥花って言います!』
阿威兎「ふーん…俺ァ 鬼風 阿威兎」
そう私に告げると背を向けて去って行った。