第1章 -出会い-
―次の日―
三時限目の休み時間
ふと、いつも空いている席を思い出した
(あの席…何時も空いてるけど、誰の席なんだろう…)
この鴉蜘蛛学園に入学してから一度も来ていない生徒の席…
気になって机のネームプレートを見た
"鬼風 阿威兎"
鳥花『えっ!!??』
私は驚いて一瞬目の前が真っ白になった
鳥花『鬼風って…昨日の…』
まさか昨日喋った相手が一度も来ていない生徒だったとは…
「鳥花ーっ?」
ポーッとしていると肩をポンポンと友達に叩かれた
鳥花『優菜…』
優菜「どうしたの、そんな驚いた顔してw」
クスクス笑う友達の優菜に昨日の出来事を話すと
優菜「え、嘘!!会ったの!?あの鬼風くんに?!」
鳥花『う、うん…昨日の放課後に声かけられて…』
優菜「ヤバイよ鳥花!!それ目つけられたって事じゃん!!どうすんの?!」
鳥花『どうすんのって言われても…って何がヤバイの?』
不思議そうに首を傾げる私に興奮した儘情報を話す優菜…
優菜「と、兎に角!気を付けてね!」
鳥花『う、うん…』
いまいち優菜の言葉の意味がわからなかった…
そう、次の日にある人が来るまで…