第2章 花姫と恋
「して、山姥切国広よ。昨晩は日和姫と同衾したと聞いたのだが、誠か?」
部隊長である三日月さんの突然の発言に国広さんが激しく吹き出しました。
初耳だった主様も、扇子でお口元を隠されながら「まぁ…」と驚いていらっしゃいます。
「ち、違っ……くはないが…」
「ほう…?」
「やだ、国広さんエッチ」
「乱くん、それ僕もそう言われているように感じちゃうよ」
「あ、そっか!堀川さんごめん♡」
「で、どうなの?」
蛍丸さんの追い討ちをかける視線と言葉の圧に耐えられなくなった国広さんは、真っ赤になりながら狼狽えていらっしゃいます。
『あ、あの…』
「違う‼︎こいつが寝ぼけて俺を離さないから仕方なく…‼︎」
「「「「仕方なく…?」」」」
「添い寝をしただけだ‼︎」
「「「「添い寝」」」」
皆さんが声を揃えて私の方を見つめてくるので、国広さんの発言に同意して何度も頷きました。
『わ、私が寝ぼけてしまったようで、国広さんにはご迷惑をおかけしていまいました…ごめんなさい』
「きゃー、添い寝かぁ」
「まぁ…兄弟だしね……」
なんだか無事に説明できた様子で良かったです…?