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花姫と恋【刀剣乱舞】

第2章 花姫と恋


3日ほど経ち、漸く一期さんの神気が抜けて、本日からまたいつも通りの生活に戻れます。
そして、遂に自分専用の部屋に引越しをすることになりました!
一人前の刀剣の仲間入りが出来たように思えて嬉しさでいっぱいです。
主様のお部屋や執務室のある棟の隅なので、他の刀剣男士の皆さんのお部屋とは離れているのが少しだけ寂しいですが…。

女の子の必需品なのだからと、主様がとても可愛らしい鏡台を贈って下さいました。
一生の宝物です!
あと、発情期などの緊急事態に備えて、主様の霊力が込められた結界の札も頂きました。

加州さんが、以前予防で神気を送り込んだら…という話をされていたことを主様に伝えると、驚いたご様子でしたが、
「日和姫が怖いと感じたり、不快だなと感じないのであれば、日和姫の気持ちと判断にお任せします」と仰いました。

内番の合間に新しい自室の掃除に追われて、クタクタになってしまいました…
夕餉を済ませて主様用のお風呂で湯浴みをしたあと、習ったように布団へ潜り込みました。
夜は相変わらず五虎退さんの虎さんが1匹付いていてくださるのですが……
新しい自室にたった1人、という事に気がついて少しだけ寂しくなってきてしまいました…。
今までは隣に主様のお布団があったからでしょうか…

布団から這い出ると、浴衣を直して部屋の襖を開きました。
廊下の向こうは縁側になっており中庭を月明かりが照らしています。
虎さんを膝の上に抱き縁側に腰掛けて、池の水面にゆらゆらと映る月をぼんやりと眺めていると、少しだけ微睡んできたように思います。

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