第2章 花姫と恋
本丸で生活を始めて約1ヶ月が経過しました。
国広さんと五虎退さんと一緒に近場の遠征に出陣したりということも増えてきて、徐々に刀剣女士としてのレベルも上がってきて、
本日特がつきました!
直ぐに帰還して主様に報告をしなくては、と思うのですが……本丸まであと少しというのになんだか少しずつ体が重いように感じて……
『はぁ…っ…』
私の異変を感じ取った五虎退さんが、慌てて駆け寄ってきました。
「日和姫さん?!」
「日和姫!!どうした!?」
体が崩れ落ちる直前に国広さんに抱きとめられます。
「なんだこの噎せ返るような甘い香りは?!日和姫か?」
「あ、甘い香りですか?!…え?ぼ、僕には分かりません…!」
「…?!とにかく本丸に急ぐぞ!」
国広さんは私を横抱きにしながら本丸に担ぎこんでくださいました。
この間のことは殆ど覚えていないのです…