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花姫と恋【刀剣乱舞】

第2章 花姫と恋


「日和姫さん、よ、夜は僕の代わりに虎くんを1匹お供にしてください。また、明日の朝お迎えに来ますね」

主様のお部屋の前で五虎退さんが首の後ろにリボンをした子に「確りと日和姫さんの側にいるんだよ」と話しているので、私も虎さんに挨拶をしました。

『虎さん、よろしくお願いします。五虎退さんも、何から何までありがとうございます』

主様のお部屋では、お着物の脱ぎ着の仕方や、お風呂の入り方、それから寝間着の着方等も教わりました。
花世の姫様も沢山お支度をされていましたが、女の人ってとても物入りなのですね……。
1番難しかったのは、寝る、ということ。
主様と布団を並べて横になったのですが、中々寝るということが出来ずにいました。
すると虎さんが側へやってきて私の布団の中へ入り込んできたのです。
虎さんの規則正しい寝息と暖かさを感じているうちに、次第に微睡んできて………
気がついたら朝でした。


「わぁ~!日和姫さん、う、内番着もとってもお可愛らしいです」

『ありがとうございます。沢山練習しました』

朝、五虎退さんがお迎えに来る前に主様と一生懸命内番着に着替える支度の練習をしました!
主様に髪を三つ編みに結って頂いて、とっても嬉しいです。
虎さんのお陰で眠れたことをお話したりしながら五虎退さんについて行き、今日からお仕事です。
庭の花壇の花たちに水やりをしたり、道具を使う練習をしたり、すれ違う刀剣男士さんにご挨拶をしてお名前を覚えたり。
出陣をしていなくても、本丸の中ですることって沢山あるのですね…

「あ、五虎退と日和姫。わ、それ内番着?戦闘服とまた随分と雰囲気が違うな」

「加州さん、こ、こんにちは」

『こんにちは。へ、変でしょうか…?』

「ううん。似合ってる。可愛いね」

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