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FLYHIGH(ハイキュー)

第4章 代表決定戦


階下に降りると大地さんとやっちゃんがいた

「大地さんっ」

「橘心配かけてすまなかった、大丈夫。次の試合、倍働くから」

試合に勝ったメンバーが次々とアリーナから出てきて、大地さんのもとに駆け寄る

「お前らこそフルセットで疲れてるだろうからしっかり休め」

ほんま大地さんお父さんやなぁ…

アリーナから縁下さんが出てくる

「20点くらいから見てたけど、大丈夫だって思った」

そう大地さんに声をかけられた縁下さんはちっとも嬉しそうじゃなかった



私はみんなと一緒に二階に上がろうとしたけど

気になって、来た道を戻る

しばらくすると縁下さんがトイレから出てきた

「え、橘さん…」

縁下さんは驚いて立ち止まる

「なんか勝ったのにあんまり嬉しそうじゃなかったんで」

「怖いな…橘さんはお見通しだね…俺さ…今大地さんが戻ってきて、正直ホッとしたんだ」

「…」

「試合に出たいくせに、出たら出たで怖くて、大地さんが戻ってきて出なくていいって思ったらホッとして…

情けないしカッコ悪いよな」

「…いいえ、そう自分で思える縁下さんは情けなくもカッコ悪くもないです」

「…さっき、ちゃんと聞こえたよ橘さんの声」

「聞こえるように叫びました」

「もうダメだって…俺には大地さんの代わりは無理だって挫けそうになった時にいったれぇぇぇ!って」

「関西のおっさんのヤジみたいでしたよね、咄嗟で」

私は何でもっと女の子らしい応援が出来んかったんやろうと恥ずかしくなる

「ううん、すごい喝入った」

「ハハ」

「ありがとう」

「…縁下さん、大地さんは大地さん、縁下さんは縁下さんですよ。さっ、みんなのとこ行きましょう」

2人で並んで階段を上がり、みんなの元に向かった
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