第4章 代表決定戦
急いでアリーナに戻り、影山くんを見送る
私は2階に戻…
…あれ?こんな場所やったっけ?
医務室行ってる間にどっちから来たか分からんようになって、でも早く試合見なあかんからって慌てて、とりあえずコートを見下ろす
隣にめっちゃイカツイ軍団いるなぁ
と思いながら試合の成り行きを見守る
あれ?影山くんだけやなくて翔陽も下がってるやん
かわりに成田さんが出てる
普段スガさんと合わせてることが多いからかな
影山くん戻ってきたけどこのセットはスガさんか
あと2点
スガさんのセットにみんなが走り出す
シンクロ攻撃 菅原版!!
「いけぇぇぇーーー!!」
スパイクが相手コートに刺さる
「っっしゃぁぁぁ!」
めっちゃ大きい声で叫んだ
あ、私迷子なんやった
1人でめっちゃ叫んでるヤバイ奴やん
チラッとイカツイ軍団の方々を見ると
ドン引きしてる表情の彼らと目が合った
私は苦笑いしながら会釈する
一番奥に座ってた最も怖そうな人がぺこっと会釈を返してくれた
相手チームのミスで第一セットは烏野が取った
よし、コートチェンジの間にやっちゃんとこに戻ろう
「おーいそこの君、烏野のマネージャー?」
軍団の手前のお兄さんに話しかけられる
「あ、はい」
「中々勇ましい応援だったな」
「いや、ほんとお恥ずかしいです」
「何でここにいんの?」
「や、なんか焦って迷子になってしまって」
「てか君みたいなコ、烏野にいた?IHの時見なかったけど」
「あ、IHでうちと当たった方々ですか?」
「そ、ダテコー」
「はっ!ダテコー!鉄壁の!通りでイカツイ軍団やと思いました」
「イカツイのこいつだけでしょ?」
手前のお兄さんが奥の最も怖そうな人を指さす
「いやまぁ最も怖そうではありますけど…あ、そんで私はIH終わってから転校してきたんです」
「へーそうなんだ、これから烏野と試合する楽しみが増えたわ」
?
「君の目の前でアイツら叩きのめして、心折ってやるよ」
「二口、性格終わってんな」
「他校のマネージャーに何言ってんの?本当ごめんね」
後ろにいた2人がフォローする
「いえ…
ぜっっったいに負けないんで大丈夫です」
そう言って階段を降りる
「気強ぇ女だな〜」
二口と呼ばれたその人は私に聞こえるように大きな声で言った