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FLYHIGH(ハイキュー)

第4章 代表決定戦


ー歩side

いよいよ今日の一試合目
VS条善寺

「あれ、相手のチームってさっき潔子さんナンパしてた人らやんな?」

「うん、なんかチャラい感じのチームだね…」

「けどIHベスト4まで行ってるから…強いんやろな」

私とやっちゃんは2階に上がってチームを見守る

立ち上がり相手の枠にはまらない奔放なプレーで点を取られる

「足技も!すごいなぁ!何でもアリって感じのチームやな」

相手チームから返ったボールを翔陽が壁に登ってレシーブする

「日向も負けてないよっ!」

「うん!」

その後新速攻も決まり、烏野が追い上げる

と、その時相手からのツーアタック

読んでいた影山くんがレシーブに入る

ボールは相手コートに返った

「影山くんナイスレシーブ!!」

やっちゃんが叫ぶ

あれ?様子がおかしい

影山くんが振り返り、私は身を乗り出す

「待って、影山くん顔面レシーブやったんちゃう?血出てる!ちょ、私行ってくるわ!」

「あ、歩ちゃんお願い!」

階下に降り、影山くんが出てくるのを待つ

「ちゃんと大丈夫か見てもらえって…」

「あ、うん!医務室いこ」

私は持っていたタオルを影山くんの顔に押し当てる

「上向いたあかんよ、口に血が入るから」

「わりぃ」

「大丈夫?」

「ああ、血が止まったらすぐ戻る」


医務室で診てもらい、鼻の骨は大丈夫って言ってもらえたから安心した。先生は血が止まるまで休んでなさいと言って、医務室を出て行った

影山くんは椅子に座っていて、私はその後ろに立ってた

「悪かったな」

「ううん、何ともなくて良かった」

「じゃなくて…この前っつっても結構前だけど、青城行った時」

「あ、うん」

「橘さんが真剣にマネージャーやってくれてんのなんて分かってたのに、ひでぇこと言った」

「いや、私も色々と軽率やったし」

「しかも青城で及川さんたちに絡まれてたなんて、俺全然知らなくて…ほんと悪かった」

「もう気にせんでいいから」

「でも…」

「勝って、みんなで全国いこ。私はそれが1番嬉しい」

私は影山くんの前に握り拳を差し出した

影山くんは自分の拳を私の拳にコツンと当てて

「任せろ、絶対勝つ」

そう言って立ち上がった
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