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FLYHIGH(ハイキュー)

第3章 春高予選


「じゃあ、及川さん今日は楽しかったです!次は仙台市体育館で会いましょう」

自転車に跨って手を振り去って行った

嵐のような女の子

結局連絡先すら聞けなかった

春高終わったらって…

俺には残り時間が少なすぎる


烏野も白鳥沢も

とりあえず全部ぶっ潰して

全国行きも歩ちゃんも

俺のモノにする


多分トビオちゃんと歩ちゃんは両想いだったんだろう

でもお互いの気持ちを伝えられないまま

捻れて拗れて

知らないままでいればいい


俺はいつも明るくて楽しいみんなの人気者

それを演じてきたし

そんな自分は嫌いじゃなかった

でもきっと歩ちゃんの前ならどんな自分も曝け出せる

どんな俺でもあの子は受け入れてくれる




ー次の日

「及川さんっ及川さんっ」

練習が終わって部室に向かう途中、矢巾に呼ばれた

「矢巾、どうしたのお疲れ」

「昨日他校の彼女とデートしてたんですか?偶然見かけて」

「あ、近くにいたの?声かけてくれたら良かったのに」

「いやいや、そんな2人の世界だったんで」

「そうみえた?」.

「はい、すっごい美人でしたね?どこの高校ですか?」

「烏野」

「ええ?!あの烏野?!俺にも誰か紹介してくださいよ!俺も彼女欲しいです!」

「矢巾、本当に好きな女の子は自分で見つけてくるんだよ」

「えー、及川さんばっかりずるいですよー」

「…そんでチャラチャラしてたら、本気になった時に信用されなくなるから程々にしなよ」

「えっ…及川さんがそんな…あの子何者なんですか?」

「さぁね、俺もよくわかんない」



「おい、及川どうした?」

「岩ちゃん…どうもしないよ、全部ぶっ潰して俺たちが全国に行く、それだけだよ」

「おう」
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