• テキストサイズ

FLYHIGH(ハイキュー)

第13章 新たな風


長い階段を登ると、市民体育館の前に何人かの小学生が目に入った

「あ、トールだ!トール!」

「本当だ!おーい!」

小学生たちは及川さんを見つけると、口々に言いながら近づいてきた

「徹じゃなくて、及川先生と呼びなさい」

「やだよー!猛だってトールって呼んでんじゃんか…って、誰?このお姉ちゃん、もしかしてトールの彼女?!」

「トールが彼女連れてきたーー!!」

盛り上がる子供たち

「ちょっ、違うよ!お姉ちゃんはお手伝いで来ただけで、及川さんの彼女じゃないからね」

両手をブンブン振って否定すると、及川さんは

「そんなに思い切り否定することないじゃん」

と口を尖らせる

「やーい、トール振られてやんのー!猛の母ちゃんに教えてやろーぜ!」

「こんな美人の姉ちゃんがトールなんて相手にするわけないもんな、ねぇお姉ちゃん、俺たちと一緒にネット張るの手伝ってよ」

「いこーよ、お姉ちゃん!」

子供たちに手を掴まれて体育館の方に歩み出す

「ちょ、お前ら!歩ちゃんと手繋ぐとか100年早いぞ!」

と言いながら及川さんも後ろから追いかけてくる


/ 554ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp