第12章 移ろう季節
金田一に促されて、LINEのトーク画面を開く
通知72
…うぜぇ
未読の1番初めは五色からのメッセージで始まっていた
【終業式の日、俺ら練習休みなんだけど
久々に合宿メンバーでバレーしようぜ
鷲匠先生にお願いしたら、うちの体育館使っていいってさ】
その五色のメッセージに黄金川と日向が即レスしていた
【まじで?!うちもその日オフだ〜!日向に春高の話も聞きたいし、ぜひぜひやろうぜ!】
【もちろん!おれも参加する!まだまだお前らに聞きたいこと山ほどあんだよな】
…主にこのメンバーのやりとりで、そこに白鳥沢のサポート選手だとか百沢、金田一が参加するって感じでグループラインは盛り上がっていた
だいぶ下までスクロールした所で歩のメッセージが目に留まった
【それって私もいっていいの?!】
という歩に、五色が当たり前だろ、むしろ来てほしいと返信していた
それに対して歩は
【わーい!嬉しい!めっちゃ楽しみ!】
と反応していた
そしてそのすぐ下に月島のメッセージ
【じゃあ僕も参加で】
その月島に対して黄金川や日向が珍しい!雪が降るなどと囃し立てていたが、それに対して月島は完全スルーで、それきり登場しなかった
自分の先輩の送別会ですら面倒なのに、せっかくのオフに他校まで行ってバレーボールするとか…みんな頭おかしいんじゃないの
そう思いつつ
【俺も行く】
とグループラインにメッセージを送信した
その後、トークルーム内ではまた、珍しいだの雪降るだの言われていたが俺は完全無視を貫いた
てか仙台で3月に雪…とか別に普通に降るし