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FLYHIGH(ハイキュー)

第12章 移ろう季節


次の日


昨日までの出来事が全て幻やったんちゃうかってぐらい、普通の日常が訪れる

オレンジコートでの激闘も

自転車置き場での告白も

本当にあったことやったかな



「おはよー」

挨拶をしながら教室に入ると、友達たちが一斉に駆け寄ってきた

「歩久しぶりー!」

「あけおめー!バレー部凄かったね!」

クラスメイトたちは教室で、春高のライブ中継を見ながら応援してくれていたようで、その話で持ちきりになる

「あの2回戦で戦った稲荷崎高校って、歩のいた高校だよね?」

友達の1人が言う

「そうやで」

「歩の話によく出てくるアラン君!バッチリ見たよー!」

「なんか思ってたのと違うアラン君だった」

「え、アラン君どんなんやと思ってたん!」

「白濱亜嵐みたいな人かと」

「アハハハ、アラン君やばかったやろ?」

「うん!凄かったー!でもさぁ、やっぱあれだよね?」

「そうそう、あれあれ!」

クラスメイト達が顔を見合わせながらキャッキャと盛り上がる

「あれって何?」

「あの超イケメンの双子!」

「みんなでどっち派って超盛り上がったからね!」

「歩がたまに言う幼なじみの双子って、もしかしてあの2人のことかな?!ってみんなで言ってたんだけど」

「あー、うん…そやな」

「まじ?!あのイケメンツインズが幼なじみとか!ねぇねぇ、歩はどっち派だったの?」

「どっちって言うか…侑は元彼やな、一応」

正直に言う必要もなかったかもしれんけど、嘘つくのも微妙でつい本当のことを言ってしまった

「え、侑ってどっち?」

「何言ってんの!サーブやばかったセッターの金髪の方じゃん!」

「えー!あれ歩の元彼なの?!まぁ、美男美女でお似合いだけど」

にわかにクラスメイトがいろめき立つ


「えー、元彼と久々の再会!で再燃とかなかったの?」

恋バナ好きの友達がニヤニヤしながら私の肩を突いてくる

「ないないー」

私は顔の前で手を振るけど、みんなは怪しいだの勿体ないだのって盛り上がってる

と、ふいにその中の1人が

「あれが元彼とか、月島くんヤバイんじゃないの?歩盗られちゃうよ?」

蛍に向かって言い放つ

いつの間にいたんや…

話題が話題なだけに、伺うようにチラッと蛍を見る
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