第10章 ゴミ捨て場の決戦!
犬岡が投入され前の壁が高くなる
「もし次翔陽のオープンが来たらブロックのタイミング我慢してね
翔陽はおれたちより長く空中にいるから」
犬岡、リエーフ、トラに伝える
考える隙を与えない
笛と同時にサーブを放つ
翔陽と大地さんの間に上手く落としたつもりが、大地さんに素早くレシーブされてる
翔陽はすぐさま攻撃に入り、早い速攻を打ってきた
犬岡のブロックに捕まったボールは烏野コートへ
それをかろうじて影山が拾う
「もぉ一発!センター!」
叫びながら龍之介がアンダーでトスをあげる
「せぇぇーのっっ!」
いつもより溜めたタイミングで3枚ブロックが飛び上がる
いい感じのタイミングだ
翔陽が打ってくる時にブロックが完成した
…はずだったのに
翔陽はブロックの指先を狙ってスパイクを放った
空中で
瞬時に。
『今、日向君ブロックの指先狙って行きましたね…!いやー恐ろしい…!』
『ブロッカーからしたら本当に嫌な相手ですね日向君…!』
鬼と鬼だな…
先生がそう言った時も
「でもやっぱり翔陽は"金棒"じゃん」て思ったんだ
多機能・高攻撃力の金棒じゃんて
でも違った
次は何が起こるかな
球彦がピンサーで入ってくる
球彦のサーブは天井サーブ
天井サーブっていいよね
空間とか空気とか照明とか全部利用してる感じが好き
今時はあんまやる人もいないから奇襲感もあるし
1回戦で先出しされてなきゃもっとインパクトあったのに
でも烏野は椿原の天井サーブで連続得点されてたから…
苦手意識植え付けてくれたって事でどっこいどっこいかな
ギリギリで繋いだ龍之介
なんとかアンダーで影山が上げて旭さんがスパイクを放つ
乱したはずなのにあの威力
球彦は吹っ飛ばされ、それを福永がカバーして持ち堪える
ダイレクトで返ったボールを龍之介が上げて
翔陽が突っ込んでくる