• テキストサイズ

FLYHIGH(ハイキュー)

第10章 ゴミ捨て場の決戦!


ー研磨side


さっきまで思い通りに行きすぎるほどだったのに

捕まえたはずなのに

ひとたび鳥籠から逃げ出されてしまえば

途端翻弄され始める



今のは敢えてのオープン??

はやさが武器の翔陽なのに?

ブロックがついてくるって分かってて?


確かに今龍之介は打てる体勢じゃなかった

でも後衛には旭サンがいたはず

ていうか翔陽いつもより高く跳ん…


分かってる

こういう思考回路に陥った時点で

認めざるを得ない

昂揚している自分を…



翔陽は会う度に違う表情を見せて

何度会っても同じじゃない



てか今こんなん考えてる余裕ない

影山から放たれるサーブ

同じセッター…とは思わない

影山は別次元で異次元でチートすぎるから


でも…

音駒のみんなは拾えないわけじゃない

影山のサーブをトラがあげる


龍之介が打ってくるけど夜久さんが繋いだボールをおれは烏野コートの手前に返す

ここに返せば翔陽は…


ほらね?


「ンモーーー!」

って叫びながらレシーブに飛び出してくる

これで速攻はな…


「オープン!!」


影山が叫ぶ



また?

やっぱり敢えてのオープン

しかもど真ん中

ブロックは3枚だよ?

それにセッターが合わせてくれる速攻と違ってハイセット苦手って人結構いるよね?

翔陽なんて超ハイスペックセッターのセットで速攻打ち続けてんだし、尚更じゃないの?


空中に浮かび上がる美しいトスを見上げながら思考がグルグルと回る



ドンッと床を蹴る音がして翔陽が飛び上がった

こっちも3枚ブロックで応戦するけどブチ抜かれて、ここでブレイクされる



翔陽ハイセットもちゃんと打てるのか

ブロック…そっか

空中にいる時間が違うんだ

いつものやっとついていくブロックと違う

タイミングが難しいんだな



…でも



グルグルと回っていた思考がぴたりと止まる



そうだよね

魔法攻撃・間接攻撃封じられたり効果がなくても、物理攻撃でブン殴ればいい…だよね






/ 554ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp